second anniversary♪
今日で・・・私がここへきて まるっこ2年経ちました

地元の田舎の医療の限界も 田舎で学べる限界も 身をもって知って

どうせ同じ8時間 お仕事をするんだったら・・・少しでも良い形で 患者さんに関わることのできる自分になりたい

そう思ったのが ここへくるきっかけだった

私が函館時代で こころに刻まれた出会い 

何かの節目で 必ず彼が心に現れる

38歳の3児の父だった 

微熱が落ち着かなくて病院を受診した頃には 肺がんが進行していて 手術は不可能 

抗がん剤での延命治療と決まった

とっても控えめで・・・穏やかでステキな患者さんだった

函館は田舎だけれど 彼の自宅は それよりももっと田舎で 毎回の通院・入院のたびに2時間かけて 車で来ていた

抗がん剤は 一年経過する頃には 効かなくなっていて 痛みが伴うって事で オピオイド(医療用麻薬)を開始した

その後 激しい腹痛が出て 検査をすると 肺がんが小腸に転移していたことがわかった 

腸の内容物が通りにくくなっていたところに オピオイドの副作用で 腸の動きが抑制されて 腸がパンパンになっていた

ある時 夕方出勤してナースステーションで カルテに目を通していると ベッドに横になったまま 彼は どこかに連れられて行く

普通なら ベッドよりも小さい ストレッチャーっていう ベッドの小さい物で移動するのが普通なのに
ベッドのままで移動していく姿を見て ただならない・・・と思って スタッフに尋ねると

イレウス(腸閉そく)で 管を入れる処置へ行くとの事だった

処置の必要性 方法をDr.説明すると・・・彼は 涙を流した ときいた

度重なる シビアなIC(インフォームドコンセント)をおこなって

最後の入院の時には 奥さんに『あと 一年・・・無理かなぁ~』と漏らしていたとの情報があった

医療者の経験があれば 月・週単位と予測できる状況で・・・

希望を持っていて欲しいという ご家族の意向もあり お部屋もギリギリまで 大部屋で過ごした

私たちからすれば 残りの時間にしておきたいこと 今後どうしていきたいか・・・

それを可能な範囲で 叶えていく準備をすることが 必要な時期で 

私たちにできることは それなのだとは分かっていた

けれど 患者さんにそれを切り出すことは 一年生きたいという希望を失うことにもつながりかねない

食べられない患者さんが 病院で叶えられる希望は 限られていた

長期にわたって イレウスチューブを入れていたので 管がのどに当たって痛いと話されて・・・

のど元に太くて固い管が当たるから 物理的な刺激で のどに傷がついたり 腫れたりしている可能性もあって 冷たい氷をとると のど元が冷やされて のどの痛みが落ち着くかも・・・と思って 

幸いにも・・・腸には穴が開いていなかったから ダメもとで担当のDr.に かき氷・冷たい飲み物をとってはダメかを聞いてみた

結局口から入れて味わっても 管から外に出てくるので 食べたことにはならないけど・・・味わったことにはなる! あの時 『かき氷たべたよーっ』て報告してくれて

ある時は ポケットに忍ばせていた 飴を渡すと 『いつも すいませんねぇ~』って笑って 

また あるときは 『のど渇くな~ 炭酸のみたい・・・炭酸!ゴクゴクのど鳴らしてのみたいよぉ~』ってちゃめっけ交じりに 話した

ナースコールがなって 走ってかけつけると 『なにも 走ってこなくても良かったのにぃー・・・』とか 心はいっぱいいっぱいなハズなのに 決して私たちへの気遣いも忘れなかった

そんな状態は長くは続かず・・・

ある時の深夜 真夜中 お手洗いをしたのをきっかけに 体に酸素を取り込めなくなり 息苦しさが一気に悪化した

たしか・・・深夜2時ころの出来事だったろうか

息苦しさを感じさせなくする 意識を落とす鎮静の薬剤は 呼吸まで抑えてしまう事も少なくないため
ご家族の同意と もしもの時の心づもりができたことが確認できなければ 使用しがたい薬剤もある

真夜中のその時間に 片道2時間かかる ご家族に連絡をして 来て頂くか・・・弱めの薬剤を使用して何とか 朝まで様子をみるか Dr.を起こして相談した

結局朝までなんとか 無事にすぎて 日中会いたい人が見守る中で 鎮静を開始した

その深夜も 私が担当だった 担当の予定だった

23時半過ぎ・・・ナースステーションに足を踏み入れた瞬間 心電図モニターのアラームがなった

脈が徐々に落ちていき 彼は永眠された 

あまりのタイミングの良さ・・・待っていてくれたかなとも思った

エンゼルケアは 私が入りたいと言って 最期の旅立ちの準備をお手伝いさせてもらった

真夜中の見送りの後 Dr.とスタッフがいたのにも関わらず 私は 抑えきれずに 人目をはばからずに泣いた

夜勤が明けて・・・更衣室で白衣を脱ぎながら もう一度泣いた

思いを十分にくみ取れたのだろうか 何か役に立てたのだろうか もっと何かできたのではないのだろうか そんな悶々とした思いと無力感が残った

この出会いがなかったら・・・わたしは 今ここに居なかったのかも知れない

今の私だったら・・・あの場面でこうしようかな・・・そんな事を思ったりする

2年たって 少しは成長できたのだろうか 

同時に 出会いは人生の宝だとも感じている

出会いを重ねて 日々の気付きを大切に・・・積み重ねていこうと思う 2年目の記念日





追伸
一昨日・・・GINZA千疋屋さんにて パフェたべてきたー♪

仲良しの皆さん・・・次回ごちそうします☆

 
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by chiho-sasadango | 2009-11-30 23:23 | Trackback | Comments(0)
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