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ナースの皆さんへお伝えしたいこと
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私は 看護師としてこれまで13年勤務をしてきました

その間 医療における最低限のルチーンワークをこなすわけではなく 心も含めたアプローチができる看護師になりたいと切に感じるようになりました

その為に学べる環境へ身を置く必要があると感じたのと同時に 私は多くのことを考える必要がありました

現場を2年離れて貯金を使って 大学の授業料を払う・・・現実的には厳しいと考え 現場で働きながら通うことができ 心理学などを学べる大学を探す必要がありました

その条件を満たす大学に出会い 私は「人間総合科学大学」に籍を置くことを決めました



大学へ入学した理由は上記の通りだったのですが
いつしか 現場で年を重ねるうちに 時折どうしようもない疲労感や 心の辛さを感じるようになりました
人生経験を重ねると・・・人の痛みが手に取るようにわかるようになっていたんですね


何度か同じ年代の患者さんを看取った後には・・・暫く何とも言えぬ疲労感に包まれて プライベートでも何も手につかない時期がありました

仕事以外では・・・大事な人に会うことさえも億劫になり 同時に自分は 鬱っぽくなっていることにも気づきました
もう少しこれが続いたら危ないな・・・病院に行こう!そう思ったほどでした
その後 何とか時間に癒され元気を取り戻したわけですが
そんな経験の中で・・・心身共に健康で看護師を続けるには?ということを しばしば考えるようになりました

そんなことから 大学の卒業研究は 看護師の労働環境を見直し健康のリスクを見極めること それをもとに健康のためにどんなアプローチが必要であるのか?
そのことをテーマに選択することにしました

現場で頑張る看護師の方にも 健康で素敵な看護師さんとして輝いてほしい・・・
そんなことも考えながら書き進めた 卒業研究です
現場の看護師の方へも ぜひ自身の健康と健康管理を考える機会をご提供できたら・・・そう考えています

何かの偶然でこちらにたどり着いてくださった看護師さんで もしご興味がある方はブログ内のメッセージか非公開コメントでご連絡くださいましたら データを差し上げたいと考えています

以下に 一部ご紹介させていただきます


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要 約


看護師の労働環境においては、健康障害のリスクとなりうるストレスが多数存在する。
そして、その中には上手くコーピングできれば自己の成長に繋がっていくものと、そうではなく有害なものとが存在する。そのため、今回の文献研究を通して、看護師の労働環境における有害なストレスを挙げ、それらがどのような機序によって健康を障害するのか、同時にどのような方法でそれらの有害なストレスを回避でき、自身や同業者の健康へのアプローチに繋げて行けるかについて論じた。
労働環境における健康障害のリスクとしては、おおまかに生物的ストレス、化学的ストレス、物理的ストレス、心理的ストレスに分類できる。看護師において最も特殊な労働条件である不規則勤務では、夜勤による睡眠時間の変更から内分泌系・サーカディアンリズムの変化が起こる。それは「時差ぼけ」による一時的なサーカディアンリズムの変化とは異種であり、短期の健康障害としては不眠やうつ病、中期の健康障害としては高血圧などの循環器疾患、長期の健康障害としては発がん性のリスクも考えられる。視覚では捉えることのできないサーカディアンリズムや内分泌系の変化は、生体に備わっているホメオスタシやアロスタシスにより守られ、恒常性を維持しているため、自覚することは困難である。問題は慢性的に過剰なストレスを気づかぬまま抱えることによって、生体が恒常性を維持できなくなった状態へ移行した「アロスタティック負荷」であり、そのことは直接的に「病」の発症に関わってくる。そのため視覚では捉えられないものを知識として理解し、意識化し、心身へ働きかけることで健康を守るための一助とすることができると考える。
同時に看護師の労働環境における物理・化学的なストレスにおいても、視覚で捉えられないストレスが多く、個々の危険物を扱うことへの知識と意識付けとが不可欠であると同時に、免疫システムを破綻させないための生活習慣の獲得も重要であると考える。  
一方では心身相関の視点から、心理的ストレスの管理も心身の健康にとって重要である。心理面でのストレスへのアプローチとしては、ストレスコントロールを行うこと、客観的にストレスや自身の傾向をアセスメントし、認知を変えることや、ポジティブ感情を持つことなどの働きかけと同時に、食事内容の見直しなども有効であると考える。

キーワード: 不規則勤務,サーカディアンリズム,看護師の労働環境,ストレス,ストレス対処
 


目 次


はじめに(序論) 
第1章 ストレスとストレスによる心身の変化
 1. ストレスの定義と概念
 2. ホメオスタシスとアロスタシスの概念                   
第2章 看護師の労働環境の実際 
 1. 労働環境におけるストレス
  (1)サーカディアンリズムの重要性 
  (2)看護師におけるサーカディアンリズムの変化と健康障害のリスク 
  (3) 夜間勤務の看護師における睡眠の変化と循環器系への影響
  (4) 職場環境による感染のリスク 
  (5) 電離放射線のリスク
  (6)ラテックスアレルギー
  (7) 抗がん剤
  (8) グルタルアルデヒド
  (9) 殺菌用紫外線
  (10) エチレンオキシド 
第3章 心理的ストレスと対処方法
 1. 看護師における心理的ストレス
 2.  心理的ストレスを緩和する方法
 おわりに
 謝辞
 引用文献
 人間総合科学の理解―卒業研究を振り返って


はじめに (序論)
私は、現在看護師として病院勤務をするようになり、14年目になる。
その間、看護師としてやりがい、喜びを感じると同時に、一方で慢性的な疲労感を感じ、しばしば気分の落ち込みを経験した。病院という環境で勤務をするからこそ、元気でいつも笑顔の看護師でありたいと常々感じ、自身の心身の健康の必要性を実感はしているものの、心身のアンバランスさを感じ、それらの症状は何に起因したものであるのか?どうしたら症状が改善できるのだろうか?と考える機会が度々あった。その様な疑問を持ちながらも、大学、看護系雑誌等で学びを深める中で、看護師が病院という環境で勤務をする際には、生物的、化学的、物理的、心理的に有害なストレスが存在することを知り、自身がこれまでに感じたことのある、疲労感、気分の落ち込みなどは、それらとの関連の可能性があることを学んだ。そして近年、一般的に看護師は不規則勤務である事から乳がんリスクが高いこと、睡眠障害、循環器疾患の罹患率が高いこと等が言われ始めている。1)また勤務中の看護師が仮眠中に亡くなり、過労死の認定が下りるなど、健康障害のリスクが高い労働環境であることが徐々に明らかになってきた。しかしその様な中で、健康障害のリスクとなりうるストレスに対して、無くすことはできないものであっても、それぞれの原因を理解し、心身相関の視点から一つ一つへアプローチをすることができたなら、自身の健康を守りながら健康的に看護師を続けていく助けとなるであろうと考える。私自身、これまで疲れを感じては、食習慣も乱れ食事はコンビニや外食で済ませるなど、自身の健康は後回しになりがちであったように感じている。しかし大学での心身相関、全人的な人の理解について学びを深める中で、自身の健康管理に活かせるアプローチを怠り、疲労を溜め込むような生活を自らが実践し、健康障害のリスクを背負っていたことにも気づかされる事となった。病院で勤務し、健康であることの偉大さ、ありがたみを理解している身であるからこそ、ストレスに柔軟に対応していける知識と術を身につけたい。同時に周囲の人々の健康を考え、科学的根拠をもち、健康に関する正確な情報を発信できる存在でありたいと考えた。そのため今回の研究は、看護師の労働環境において有害となるストレス、つまり健康障害のリスクとなるものを明らかにし、科学的根拠を踏まえながら看護師として心身ともに健康で働くには、どのような生活を心がけるのが望ましいのかを、文献研究による方法で明らかにする事を目的とした。その方法として、第1章ではストレスとストレスによる身体の変化について人間総合科学大学テキストより記述する。第2章に関しては論文を用いて、健康障害のリスクとなりうるストレスについて記述し対処法を考察する。第3章では、心理的ストレスとその対処法について検討する。

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少しでも 現場の看護師さんのお役に立つことができますように・・・
by chiho-sasadango | 2013-09-12 15:39

~La vie est belle~人生は美しい~☆毎日を丁寧に 重ねていきたいなと思いながら・・・日々の事を
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